ふとハウスの分け方についてまとめてみたくなりました。
今回はかなり専門的な内容なので、占星術に興味のない方はスルーしてください。
普通はアンギュラー、サクシーデント、ケーデントという分け方をしますが
他にも種類がありまして、たとえば火のハウス、地のハウス、風のハウス、水のハウス
といった感じで、具体的には火のハウスが1-5-9ハウス、地が2-6-10、
これは有名ですね、仕事運を見る時は2-6-10の土のハウスを見ます。
で、風は3-7-11、水のハウスが4-8-12ハウス。
これらは海外（英語）ではファイヤーハウスとかウォーターハウスというのではなく、
火のハウスがVitality ヴァイタリティー（活力）、地のハウスがSuccess サクセス（達成）、
風のハウスがRelating リレイティング（関係）、水のハウスがIntuition インチュイッション（直感）
という呼び名で分けています。
これはどういう時に使うのかというと、天体が入っていないサイン＝欠乏感のある元素
を補う目的で、惑星はその人の意識とか衝動を示しているのですが、
ハウスは活動ステージとか実際の行動が出てくるところなので、
たとえば火のサインに天体が1個もない、あるいは極端に少ない場合
火に関連する1-5-9のVitalityハウスの状態を見て（天体の有無、アスペクトなど）
その要素を後天的に補えるか？つまり、人生経験として火のハウス的なことを
やらされる、実際の行動として ”結果、そうしてしまう ”みたいな感じで
気持ちとは裏腹に、そういう行動が多くなるので経験値は増えますよね。
そうして足りない元素を後から身に付けていく。で、バランスを取ろうとしますが
中には二重重ね、3重重ねという人もいます。かなり強調される形です。
水のサインに天体が多い人が、水のハウス＝Intuitionの4-8-12にも天体が多い。
そうなると、水×水×水～～～～ みたいにジャブジャブします。
かなり偏った人で、偏った生き方をされるでしょうね。
それが良い・悪いではありませんよ。
それをどう活かすか？！の方が大事です。
バランスの良いゼネラリストは、ソツがないので何でもこなせますが
逆に言うと個性や特色、強味がなかったりしますしね。
ハウスの話に戻ります。
別の分け方としては、上下（＝南北）、左右（＝東西）の2分割法。
ホロスコープの上半分＝南半球と、下半分＝北半球のどちらに天体が多いか。
また、左半分＝東側と右半分＝西側のどちらに天体が多いか、といった見方。
これもどちらがどうなのか？については講座でお伝えしています。
英語でいうと、南半球＝上半分はAvobe、北半球＝下半分はBelow
東と西はEastとWestなので簡単ですね。
あと、これはハウスというよりサインの分け方に用いることが多いのですが一応ご紹介だけ。
１～4ハウスまでの個人的な領域、5～8ハウスまでの他者との領域、
9～12ハウスまでの社会的な領域の3分割です。
それぞれ英語でPrivate（個人的な）、Friendship（他者との関係）、Community（共同社会）
といった感じで、サインでいうとプライベートはおひつじ～かに、
フレンドシップはしし～さそり、コミュニティーはいて～うお になります。
イギリスの心理占星術家はPrivate,Friendship,Communityという呼び名ではなく
Personal パーソナル、Social ソーシャル、Collective コレクティブと名付けています。
個人的な領域、社会的な領域、集合的な領域（または普遍的な）、ということですね。
言葉の意味からして連想しやすいのは前者の方かな？
プライベートは自分自身とほんとにごく一部の身内まで、
フレンドシップは自分と関係性のある他人（友人、知人など）、
コミュニティーは自分とは無関係の、見ず知らずの人もぜーんぶひっくるめる感じ。
携帯電話でいうなら、家族割、友達割り、だれとでも割り、みたいな感じです。
いろんな分け方があって、どう読めばいいのかややこしいですよねー
ひたすらチャートを読む。練習するしかないです。。。
サインは性格付け、天体は衝動、ハウスは行動なので
実際に思っていることは違っていても、ついやってしまうのがハウス。
バランス取れる場合もあれば、気持ちと行動の不一致から矛盾を抱え、
それが長年蓄積されてストレスになる人も。
日本人は生まれた時間が分からないor正確でない人が多いので、
ハウスを度外視して見なければならず、サインと天体のアスペクトが主ですが
欧米では生まれた時間がはっきりわかっていてかなり正確なので
ハウス＝実際の行動を中心にチャートを読む方が多い気がします。
あとハウスカスプの支配星を重視する方もおられますし。
ハウス、ちゃんと読みたくても時間があやしいとね～～～ 残念。
日本ももっと欧米並みに出生時間に対する意識が高まれば、変わるかもですね。
占星術のための土壌が成熟してほしいものです。
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