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- ミライノミラノ -

ホロスコープは遺伝する

先日 夫婦の相性についての記事を書いた際に

子供にもホロスコープが”遺伝”するとか、

天体のパターンが家系にも遺伝する、という話をしました。

そうなんです。子供とか出産(自然分娩)ってホントに不思議なもので

自分たちの夫婦像にふさわしいタイミングで子供が生まれてきます。

二人に足りないものを補ってくれるためだとしか言いようがない配置で。

これ、親子3代にに渡ってとか、一族代々に続く何らかのパターンが見られます。

太陽と月のことを2つまとめて「ライツ Lights」と表現したりもするのですが

このライツが土星や冥王星などの重く深刻な天体と関わっていたりすると

子孫の誰かがどこかで克服してカルマを解消していかないと、延々と続きます。

私も母のホロスコープを見た時、絶句しました。

母は月と冥王星がコンジャンクション。0度でピタリと重なっています。

私は月と冥王星がオポジション。180度で真正面から向かい合って緊張しています。

おばあちゃんのも出そうかな?と思ったくらい。

月と冥王星が関わると、幼少期に強烈な体験をしやすかったり、

母親がかなり威圧的な存在だった、または妻になった時に辛い環境にあった、など。

冥王星の公転周期は約248年ですから、人生80年とすると親子3代に相当します。

昔は寿命が短かったので人生50年とすると、なんと10代くらいに渡ります。

ご先祖様、江戸時代までさかのぼりますか ってくらい気の遠くなる話。

で、そのパターン(解消しなければならないカルマ)を子供が引き継ぐ。

もしくはその子が断ち切ってくれるのかしら?ってくらい

切り開く力の強い、いわゆる「初代運」の強い子。(東洋占術的な言い方です)

そんな星周りを持っている子が生まれたら、ちょっと期待しちゃうかもしれません。

でも、かなり異質な存在に感じられるでしょうから親子の軋轢はあるでしょうね。

ですが、どんづまりの袋小路から脱するにはこれまでのパターンでは通用しないのです。

自力で助かる見込みはない。と判断したら、

接ぎ木をするか臓器移植をするしかないのと同じように

かなり異質なものを取り入れないと断絶してしまいます。

なのでたまに「どうしてこの子はこんなにも違うのかしら」とか、

「どうして私たち(両親)と他の子供たち(兄弟姉妹)と違いすぎるのかしら」

と悩まなくても、もしかしたら希望の星となるかもしれませんよ。

また、自分が産んだ子があなた(母親)または夫(子供の父親)の星周りと

同じパターンを見つけた、もしくは足りない部分を補ってくれた。

というのを発見したら、それこそその子は「かすがい」となってくれる存在です。

それにはまず、自分と夫(子供の父親)の出生図のクセを知る必要があります。

 

 

・天体の偏り具合(東側に偏っている、北半球集中 など)

・ステリウム(一つのサインに3つ以上天体が固まっている)があるか

・空っぽのサイン、ハウスは?

・四大元素(火・地・風・水)の偏り具合、足りない元素

・三区分(活動・不動・柔軟)の偏り具合、足りない区分

・そもそも全体的に散らばっているタイプか、一か所に偏っているか

・個人的な発達領域(おひつじ座~おとめ座)に多いか、社会的領域(てんびん座~うお座)に多いか

 

 

これだけでもほぼ7割ホロスコープを読めたも同然です。

で、要するに足りないところを補ってくれる関係が理想的なので

夫婦二人で埋められる部分と、それでもまだ足りない部分があれば

その2人でも無理な部分を補ってくれるのが不思議と子供なんですね。

自分のホロスコープで渇望しているところ。欠乏感のある元素や区分。

それを把握したら、ここにこんな天体がほしいな~ っていうのが分かってきます。

たとえば、あなたの月が土星とコンジャンクション(ぴったり重なる事)してて、

月のメジャーアスペクトはそれしかなくて月が孤独そうな場合、

本当は相手(夫)の太陽か木星がそれを保護してくれたらよいのですが

残念ながらそうでない場合は、その月を支えてくれるような位置に

天体を持った子が生まれてきます。

子供を産むときの、子供の出生図というのはイコール母親にとってのトランジットですから

その時の母親の状態(周りの状況や本人の心理状態も含めて)が色濃く出ます。

きつい星の配置を持って生まれた子というのは、その時母親が辛い状況にあった。

または、それだけ大きなエネルギーを必要としなければ産むことができなかった。

穏やかな星の配置であれば、母親の状態も安定しお産自体も楽だった。とか。

その子供とずっと一緒に過ごすということは、その時のトランジットを常に置いている

ということになります。

なので、補ってくれる感じの子であればずっと手元に置いて育てたらいいですし、

そうではなく先述の異質な感じの子であれば思い切って早くから寮生活をさせるなど

あまりにも手を焼くようでしたら親元から離した方がいい場合もあります。

育児放棄とかではなく、ちゃんと育てるのですが

必ずしも親元で成人するまでそばに置いて育てるのが良いかと言えばそうではありません。

これは占星術だけの話ではなく、専門家の学者さんもそのようにおっしゃっています。

「三歳児神話」という用語を使って論文や本を書かれた、大日向雅美さんです。

三歳児神話とは、子供が3歳になるまで母親は育児に専念するべき。という考え方です。

でも、大日向先生は「答えはイエスでもあり、ノーでもある。」と仰っていて

いまだに論争は続いているのですが、だからこそ一概には言えない問題で

もしホロスコープで月と天王星がハードアスペクトだったり、

お母さんもしくは子供の月がみずがめ座にあったりすると

あまりベタベタした母子関係はむしろ好ましくありません。

ちょっとくらい距離感のある方がうまくいきますし、お互いストレスが溜まりません。

お子さんとの相性などはぜひ聞きにいらしてくださいね。

もしそういう子なら、私は無理して”いい母親”を演じるより、

子供を預けて働きに出るとか、保育園に預けられなかったら小学校まで我慢して

中学から全寮制の学校に入れてしまうとか(お金かかりそうですけど)

子供と距離を置く手段はいくらでもありそうです。

愛情込めて育てるのが、本人にとって嬉しいかどうかって受け取り方が違いますから

愛情が重すぎると単なる自己満足の押しつけになり、子供は迷惑がります。

テキトーに手を抜いてくれた方が気楽でありがたいという子もいるんですよ。

これ、男女関係や夫婦関係でも言える事なんですけどね。

あ、また話が逸れました。ホロスコープは遺伝する。って話でしたね。

大丈夫です。お母さんの出生図、お父さん、そしてお子さんの出生図を重ねたら

やっぱり親子なんだな。やっぱり家族なんだな。ってのが分かります。

その「正しい家族像」や「良妻賢母像」みたいなものに惑わされないことです。

特に月とアスペクトしている天体が何か?によって子育て方針も定まると思います。

子供が水のサイン過多で愛情を欲しがる子であればたっぷり注いであげれば良いし、

風や火のサインが強ければ少しくらい放任主義の方が伸び伸び育ちます。

・・・って、子育て経験ゼロの私が言うのもなんですが。

まずは自分のクセと家系のパターンから見ていきましょうね。

で、この連鎖をどこで止めるか。どういった形でカルマを解消するか。

一筋縄ではいかないかもしれませんが、せめて悩んでいる方がいらしたら

子育てとは無縁の私ではありますが、経験値とかではなく

占星術師としての立場からアドバイスさせていただけることはあります。

私のいとこが、保母さんでして

自分の子供を育てる時、育児ノイローゼになりました。

プロの保育士として完璧な母親でありたかったんでしょうね。

他人の子供は面倒が見れるのに、自分の子供はちゃんと育てられない。

と苦しんでいました。結果、実家の母親に自分の子を見てもらって(預けて)

保母さんの仕事に復帰しました。

だから出産経験があるかないかとか、育児の知識があるかないかとか、

あまり関係ないのかな?と生意気にも思ったりしています。

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