フランスの新大統領が決まりましたね。39歳、マクロン氏。
実は私、今年の2月くらいからフランス大統領選に注目してて
どの候補者が大統領に選ばれるか?占っていたんです。(笑)
タロットではなく、占星術で。
で、実際の結果はマクロン氏だったわけですが
私はルペン氏だと見込んでいたんですよ。外れましたが。
個人的な勉強の一環でこんな面倒くさいことに取り組んでいたわけですが、
予想が外れたので今度は逆算する形で「当たる・当たらない」の観点ではなく、
なぜルペン氏ではなくマクロン氏が勝ったのか?を検証したいと思います。
まず、ルペン氏が選ばれると思った理由から。
【マリーヌ・ルペン党首(48)のネイタルチャート】
1968年8月5日、11:20 a.m. Neuilly sur Seine, France,
欧米人は生まれた時間が正確に分かっているから本当に良いわ~
Rodden RatingはAA。出生時間は正確だと証明されています。
ルペン氏は太陽しし座、月やぎ座。かなり野心家で権力主義。
自分で考えて自分で行動する。納得したことにしか動かない。
右寄りなのはMCかに座??排他主義を示しているのかな。
彼女の元々の職業は弁護士。アセンダントてんびん座らしい。
そしてルペン氏のネイタル・プログレス・トランジットの三重円。
【第1回投票2017年4月23日のルペン氏N-P-T】
大都市の投票締め切り20:00 p.m. パリ市にて作成
なんとルペン氏はプログレスの新月を迎えた直後。
(おとめ座30度、2016年8月17日8:06a.m. パリ市、12ハウス)
今年の3月にはP太陽はてんびん座1度に入り、アリエス・ポイントに来る。
第1回投票日のトランジットは、アセンダントに木星、ICに冥王星。
この時にほぼ決まりそうな勢いだけど、大統領決戦が行われる第2回投票日の状態もチェック。
【第2回投票2017年5月7日、ルペン氏の三重円】
20:00 p.m. パリ市にて作成
プログレスの太陽はすでにてんびん座入りし、トランジットの月・木星がアセンダントにコンジャンクション。
大衆をあらわすノースノードもプログレス火星にコンジャンクション。賞賛と注目が集まりそう。
と、ルペン氏の状態だけを見るといかにも名誉な事が起こりそうな感じがしたのです。
・・・外れたけど。(笑)
これだけではなくて、フランス国家との相性もみました。
え?!国家のチャート?と思われたでしょうが、
国や会社(法人)なども設立年月日が正確に分かっていれば
擬人化してチャート作成ができるんですよ。
国家の成立に関しては、歴史の変遷を繰り返してはいますが
現在の国の始まりとして、その国の憲法が制定された日などで
誕生日と同様に扱い、国のチャートとして出していきます。
そういうのを、Civil Chart シヴィル・チャートと言うんですが。
マンデン占星学という、国家や政治を占う昔からの技法です。
フランスはですね、第五共和制(第五共和国憲法制定)が制定された日がお誕生日。
1958年10月4日、12:00、パリ市にて作成。
【フランス国家のシヴィルチャート】
太陽てんびん座、月ふたご座。風の国ですね~
理知的で合理的、クール。でもってちょっと理屈っぽいかな。
芸術の国らしく金星てんびん座、他水星とドラゴンヘッドも。
アートやファッションに力を入れると発展しますよ~ の配置。
フランスのシビルチャートと、ルペン氏のネイタルチャートを重ねて
シナストリー(相性図)を出してみます。
外側の円がフランス、内側がルペン氏。
外側の人が内側の人に与える影響を見ます。
【フランス国家とルペン氏のシナストリーチャート】
フランス国家の太陽がルペン氏のアセンダントにコンジャンクション。
フランス革命の象徴、天王星がルペン氏のしし座太陽に10ハウスでコンジャンクション。
もし大統領に当選すれば、フランスという国家は
彼女にフランス初の女性大統領という栄光と輝きを与えるかもしれない。
・・・と、読んだのですが、外れました。(笑)
ちなみにEUとの関係も見たんですよ!
EUの成立は、1993年11月1日、12:00 p.m. , マーストリヒト、オランダ
【EUとルペン氏のシナストリーチャート】
EUのさそり座太陽とルペン氏のしし座太陽(他水星、金星など)とスクエア。そりが合わない。
天王星と海王星のコンビがルペン氏のICにコンジャンクション。
基盤からの離脱と消失をあらわす?!
・・・と、読んだのですが外れました。(笑)←ひつこい!!!
だんだん 「・・・ヒロシです。」みたいになってきました。。。
で、お待たせしました。マクロン氏。
ぶっちゃけ、私この人いちばんないわ。と思ったんですよね~
それにしても、日本ではやはり24歳年上の奥様の話ばかり注目されてますね。
マクロン氏。まだ39歳。ナポレオンより若いらしい。
【エマニュエル・マクロン前経済相(39)のネイタルチャート】
1977年12月21日、10:40 a.m. Amiens, France
太陽と水星はいて座の最終度数でタイトなコンジャンクション。
天王星がMCにカルミネートし、月とオポジション。
なかなか頑固な性格。意志が強く、目標に向かってまっしぐらといった感じ。
11ハウスが強調され、金星がジョイント役となり、海王星~水星までのステリウム。
経済・産業・デジタル大臣というキャリアも納得。
アセンダントはやぎ座の終わりで、すぐにみずがめ座がやってくる。しかも1ハウスでインターセプト。
また、ロスチャイルド系の投資銀行出身で2010年には副社長格にまで昇進し、
一時期の年収は200万ユーロにも上ったという。
さすがおうし座15度の月。サビアンシンボルは
「マフラーと粋なシルクハットを身につけた男」ビジネスマンの頂点にふさわしい度数。
月は海王星、冥王星とYODを形成。
その矛先は改革と人道主義の星・天王星へと向かう。
11ハウスの強調、みずがめ座や天王星もキーポイントとなりフランスという国の気質にマッチする人物像。
太陽はアウトオブサインではあるが、土星とトライン、木星とオポジションでしっかりと支えられている。
【マクロン氏のプログレス、トランジットを含む三重円】
選挙日当日の朝8時、パリにて作成
プログレスの月はてんびん座13度、8ハウス。
トランジットの木星が逆行ではあるがぴたりと寄り添い、保護と幸運を与えている。
太陽サインのルーラーでもある木星の影響が増大。
プログレスの太陽もみずがめ座で、フランスの自由・平等・人権といった部分と共鳴しそう。
他にはトランジットの土星が逆行中ではあるが、ネイタル太陽とコンジャンクションし、彼に重い責任を与えている。
タイトに乗っかるのは今年の12月。
これから来年の6月くらいまでずっと重圧を抱えるでしょう。
太陽はおうし座にあり(一瞬で通過しますが)、彼のネイタル月と新月を形成。
やぎ座の冥王星がトラインで支えており、底力を与えていたのかも。
例によってフランス国家との相性もチェック。
【フランス国家とマクロン氏のシナストリーチャート】
おお~~~!互いの太陽と月で織りなす満月。夫婦の月相!
って今さら言っても説得力ないですが。
しかしもっと強烈なのが、マクロン氏の金星にタイトに乗っかる土星。
民衆をあらわす月ともオポジション。こっちの方が強烈。
そしてマクロン氏のドラゴンヘッド(ノースノード)にフランス国家の太陽が合。
フランスをぐいぐい巻き込みますよ~~、の図。
うーん 今あらためて見るとなかなかのご縁ですね。
三重円の時はあまり思わなかったのですが。
実は2月の時点でルペン氏、フィヨン氏、マクロン氏がほぼ三つ巴と言われていたころ、
手抜きしてマクロン氏のことは初めから除外していたんです。
つまり、ルペン氏とフィヨン氏の一騎打ちになる、と。
ちょいジョージ・クルーニ似の渋い魅力のフィヨン氏。
若いイケメンのマクロン氏よりも個人的には好み・・・じゃなくて、
繰り返しますがなんかマクロン氏は無いな、と思ってしまったのが間違い。
世相や世界情勢を読むトランジットでも、おひつじ座の水星&天王星の合と
いて座の土星がトライン、月&木星コンジャンクションで先の水星&天王星チームとオポジション。
ふたご座の火星と水星がミーチュアルレセプションで
イケイケ革新的な感じがしたので、ルペン氏かな~と予想したのですが、
これはマクロン氏の”若さ”や議員経験の無さ、そして中道系独立候補という
”前例のなさ”を反映したものだったのかもしれない。
あと、もうすぐドラゴンヘッド/テイル(ノード軸)がみずがめ座-しし座へ移動。
約1年半でサイン移動し、ゾディアックを逆行します。
大衆をあらわすノード軸が移動するということは、気風が変わるということなので
ますますみずがめ座的な「自由・平等・博愛」的な風潮が主流になりそうです。
今年の8月に起こるみずがめ座月蝕満月と、しし座日蝕新月では
何か多大な影響を及ぼすような重大なことが起こりそう。
マクロン氏にとって、フランスにとって。
長くなりましたので、この辺で。
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